この世界の片隅の穏やかな暮らし

アーユルヴェーダに則った生き方をしています。

システムエンジニアになったワケーヒト

人間が求め続ける先に何があるのか?

この問いがシステムエンジニアというキャリアに決めたワケに詰まっています。

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始めに、この世界で人間がどんな主義に基づいて動いているか考えたことがありますか?

 

現代、この世界は「自由主義」という物語の中に私たち人間が生きているみたいです。(ロシヤや中国は除こう。)

 

もちろん「自由主義に基づいた時代に生まれてきたのか」と小さい頃から悟っていたわけではなくて、生きていたらそんな物語の中にいることに気づいた、そんな感じ。

 

この記事を書くにあたって、そして読んでくれる皆さんにむけて以下の三つの材料を載せてみます。(ユヴァル・ノア・ハラリ著の21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考から参照しています。)

材料1 | 物語

20世紀には、ニューヨーク、ロンドン、ベルリン、モスクワのグローバルなエリート層が、過去をそっくり説明するとともに全世界の将来を予測するという触れ込みの、三つの壮大な物語を考え出した。ファシズムの物語と、共産主義の物語と、自由主義の物語だ。

 

材料2|「自由主義」の物語

自由主義の物語は、自由と圧政との闘争として歴史を説明し、あらゆる人が自由に平和的に協力し、たとえ平等はある程度犠牲にしても中央の統制を最小限にとどめる世界を思い描いた。

 

材料3|自由主義のセットメニュー

経済の分野

国家的なレベル→自由市場、民営化、低課税

国際的なレベル→自由貿易、グローバルな統合、低関税

(政治の分野と個人の分野は割愛)

 

自由主義以前は、国家による統制があったので国民一人ひとりがクリエイティブにアクティブに行動していくということはしづらい世の中だったみたいです。

でも今は、なんでもやろうと思えばできる時代というわけ。ソーシャルメディアはまさにその気軽さを一般大衆にもたらした感じ。

 

そのチャレンジの原動力の多くに、個人の経済的豊かさを目指し、自己成長の成果(証)として会社の繁栄、国家の経済成長とする仕組み(常識)ができてしまっていると感じます。自分が働けば経済的に豊かになり、会社にも国にも喜ばれるしwin-win関係なのかな。

また世間一般的に評価・気にされるポイントなので、他者からの評価によって目標達成時の達成感、快感も得られるのでしょう。

 

ただ、こういった当たり前の考えをもった人間が溢れた時代に生まれてきたから、実際誰のせいとかではなく、長い人間社会の歴史の積み重ねによってそうなってしまったのだと思います。

 

 

ではそろそろ本題です。先に述べた、なんでもやれる時代に生きている人間たちの原動力に見え隠れしているアレに気づいている人はどのくらいいるのでしょうか。

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アレとは

要は人間の欲望ばかりってことです。自分たちの豊かになりたい、成長したいという”人間の欲望”に囚われ、自分たちが今どこに生存している生命体であるのかという考えが欠落していませんか。

 

「わたしたちはどこに住んでいますか?」

当たり前のことですが答えは「地球」。

 

自分の経済的な豊かさ、経済成長をもとめれば求めるほど、私たちのベース基地が壊れていっていることに気づかないのでしょうか?

本末転倒ってまさにこのことな気がします。

 

人間の欲によって地球環境を蔑ろにしてしまったビジネスの確立がこうなってしまったのかなとも思います。

 

この”人間の欲望”のベクトルを変えられないかというのが私のSEとしてのキャリアに通じています

 

確かに自分もこの自由な時代に生まれ育った人間なので、経済的な豊かさが欲しいなと思った事があります。でもそれって本当に必要な人間の欲望なのか?って考えた時に、Noって答えしか出なかった。

 

補足:確かに子どもを育てるためや、奨学金を支払うため等で必要な方もいると思いますが、必要以上の経済的なお金を求めることにスポットを絞って書いています。

 

経済的な豊かさを持って何がしたいのか?って考えると高級なモノの消費しか思いつかなくて、それ消費して自分はハッピーになるのか考えてみたんです。

 

私の回答は、「いや~一時的なハッピーかな、さらに求めちゃってキリがないw」。

そしてベース基地を壊し続けてしまうのはなんかメリットを感じない...

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人間の欲望のベクトルを変える実験台が自分

でも、たぶん別に経済的な豊かさではなくても人間の欲って消えることないと思うんです。

食欲が一時的に満たされて、また活動すると渇望しちゃうのを想像してもらえれば、"お腹が空いた→ご飯食べる→お腹がいっぱいになる"を死ぬまで何千回も繰り返すわけなんです。

 

じゃあ、そんな消えない人間の欲望の"ベクトル"を経済的な豊かさや経済成長から変えていこうじゃん!

先にも述べたように経済的な豊かさでゲットするのってモノの消費。

モノの消費って基本循環してないから買ったらゴミになる(もちろんエシカルな商品や仕組みも増えてきてます!)、もう自分らのベース基地(地球)を壊しちゃうじゃんか。

 

そんな風にいろいろ考えて、私が思いついた人間の欲望のベクトルシフト計画で、以下のアイディアが採用されました笑

 

モノに囚われない AND 地球壊さない AND 人間の欲望満たす= 知の追求

 

システムエンジニアという職業はその人が持っている知識前提でロジカルシンキングが求められる技術職になります。

この職業なら、もっと買いたいという欲望をもっと知りたいという欲望にシフトするのに合っていそうと思ったんです。

 

実際今SEなって半年強で、経済的な豊かさを求める事はめっきり無くなりました。(老後の蓄えは心配です。笑)

 

また自分の身の回りを引っ越しで整理して、シェアハウス時代は7畳に自分の所有物が収まり、必要最低限で特に不便な事もなく、必要以上の物欲は無くなりました。

 

そして、SEの知識だけじゃなくてインドネシア語や英語ももっと磨きたいと思うようになって、自分なりにアクティブに知の追求をして生きています。

 

こんな感じで物欲や無い物ねだりをしなくなったから、なにより心がシンプルになったし、感情も一定に保つこともできていてストレスフリー。

 

知を求めることにおいて、分からないことがあるのは前提だからべつに今スグに分からなくていいというスタンスで臨んでいるからかな。(あと日々の瞑想とヨガのおかげでもある。)

 

私は毎日ヨガして知の追求、そして周りに大好きな家族と友人がいればそれで満足みたいです。